盛岡タイムス Web News 2015年  9月 29日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉73 滝沢市大久保地区 実りの丘からナイスショット 工藤果樹農園 リンゴ畑跡にグラウンドゴルフ場(藤澤則子)



     
  元リンゴ畑にグラウンド・ゴルフ場を整備し、仲間とプレーを楽しむ工藤栄市さん(左)  
  元リンゴ畑にグラウンド・ゴルフ場を整備し、仲間とプレーを楽しむ工藤栄市さん(左)
 

  「ナイスショット―」。元リンゴ畑の緑豊かな丘の上を、真っすぐに飛んでいくボール。ホールインワン間近のナイスプレーが出ると、緑のグラウンドに笑顔が弾ける。滝沢市大久保の工藤果樹農園内に、経営者の工藤栄市さん(86)=盛岡市大館町=が自ら整備したグラウンド・ゴルフ場。毎週水曜日の定例会には、盛岡市などから多くの愛好者が集まり、はつらつとプレーを楽しんでいる。

  グラウンド・ゴルフは、専用のクラブでボールを打ち、「ホールポスト」に入るまでの打数の少なさを競うニュースポーツ。体力的に負担が少ないため高齢者を中心に人気がある。 同農園のグランドゴルフ場は20年ほど前、紫モンパ病の発生でやむを得ずリンゴの木を伐採した工藤さんが、その跡に整備。健康スポーツとして注目していたグラウンド・ゴルフに親しんでもらおうと開設した。

  東北自動車道そばの丘を開いたため、登り坂、下り坂に向かって加減をしながらクラブを振ることになる。「そこが面白い」と常連者は声をそろえる。

  盛岡市大館町の駿河チヨさん(85)は「グラウンドの緑を見ているだけで気持ちがいい」と、開放感を味わう。今春から通い始めたという同市土淵の伊東キミエさん(76)は「グループでコースを回るが、基本的には個人競技なので自分のペースで回ることができる」と魅力を語った。

  腰に不安のある工藤さんも座面付きの歩行用品を使い、ともに農園を営む長男・雅夫さん(65)らと一緒に8ホール1コースを回る。この日は、雅夫さんが事務局長を務める盛岡市身体障害者スポーツ推進協議会の小野時雄会長もプレーを楽しんだ。

  「車いす用の短めのクラブを使っている。クラブが車いすに当たりやすいなど多少のハンディはあるが、こんなに楽しめるスポーツはなかなかない」と笑顔を見せる。

  農園入り口に箱を設置し、200円を納めれば誰でも使用することができる。毎週水曜日(午前9時から同11時ころまで)は「定例会」とし100円で使用可能。初心者は、熟練者に教わりながらコースを回ることもできる。

  多くの愛好者に親しまれたグラウンドだが、リンゴから転じたブルーベリーの栽培をしながらの整備は体力的に厳しくなってきたという。隣接地に(仮称)滝沢南スマートインターチェンジの計画もある。

  工藤さんは、10月までの今シーズン限りでグラウンド開放を終えることを考えているが、常連者からは惜しむ声が相次ぐ。「収穫期はグラウンドの草刈りも大変だったが、皆にいい状態でプレーをしてもらいたい。可能な限り頑張る」と顔をほころばせた。

  利用の申し込みは不要。問い合わせは、工藤さん(電話619─3144)まで。
(藤澤則子)


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