盛岡タイムス Web News 2015年  11月 3日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉78 盛岡市 門地区 世代を越えて伝統の舞い 門さんさ踊り保存会 結成50年で奉納(戸塚航祐)


     
  諏訪神社で礼踊りを奉納する会員  
 
諏訪神社で礼踊りを奉納する会員
 

 盛岡市門須摩の諏訪神社で門さんさ踊り保存会(吉田冨義会長)が結成50周年を迎えた。10月に奉納奉告祭を執り行った。門さんさ踊りは地域で古くから伝承されてきた。明治、大正時代には一子相伝・門外不出だったという。近年、少子化が進み伝統さんさは担い手不足が叫ばれるが、31人の会員の多くは小学生の子どもと家族だ。地域が一体となった伝統文化が50年の節目を迎えた。

  10月24日午前9時半ころ、同神社の近所の庭元で太鼓の音が鳴り響いた。花笠をかぶった子どもたちや高齢の踊り手が、門さんさ踊りの輪踊りを踊っていた。

  佐々木佳裕町内会長(57)は「この地区は神社や伝統文化がある地区。それは町の核になっている。もともとは80世帯くらいの集落だったが、区画整理で新住民が増えた。今では、どんな行事も新旧住民一緒に盛り上げる。そこに隔たりはない」と地域一体の盛り上げを語る。

  奉納奉告祭では、同市門須摩の北村靖子さん(70)ら同会OG5人がこれまでの貢献を表彰された。会員27人は同会の吉田一貴副会長(37)の奉告の後、歩き太鼓、カッテコデン、礼踊りを奉納した。

  踊り終えた同市立中野小4年の吉田和未さん(10)と大坂莉瑚さん(10)は「もっとうまくなりたい。見る人に踊りがうまく伝わるように」と笑顔。ひ孫をおんぶして見た同市門須摩の内村アエさん(86)は、50年踊っていた大ベテラン。「今は嫁と孫に譲っている。まずまず上手になってきた」と頬を緩めた。

  奉納を終え次の50年に向かう門さんさ踊りだが、次世代への伝統継承が大きな課題だ。吉田会長は「門さんさ踊りは途絶えたことはないが、次世代への継承はどの文化でも課題だろう」と話す。

  同会は、今年1月から親子教室を開始。結果、もともと町内のまとまりが強固な地区は、門さんさ踊りでさらに結束を強めた。

  佐々木町内会長は「住民自身が町を盛り上げていく気持ちがある。われわれがしているのは、その手助け」と町内住民の結束に胸を張った。
    (戸塚航祐)


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