盛岡タイムス Web News 2015年  11月 18日 (水)

       

■  「一票」に18歳の選択 盛岡市立高 参院選へ選挙啓発授業 投票権年齢引き下げで


     
  模擬投票の開票を体験する生徒たち  
 
模擬投票の開票を体験する生徒たち

 

 公職選挙法の一部改正で、選挙権年齢が、来年夏の参院選挙から18歳以上に引き下げられるのを受け、高校生に主権者としての意識を高めてもらう「選挙啓発授業」が17日、盛岡市上太田の同市立高校(小笠原健一郎校長、生徒859人)であった。同校の2、3年生576人が参加。模擬投票などを通して、選挙について理解を深めた。

  啓発授業は、同市教委や市明るい選挙推進協議会、市選挙管理委員会が、学校と協力し、初めて開いた。演劇部の2年生3人が参院選の候補者に扮(ふん)し、模擬立ち会い演説会を開催。経済活性化や福祉の充実など、各候補の訴えに耳を傾けたあと、3年生298人が模擬投票に臨んだ。

  実際の選挙で使用している投票箱や記入台を体育館に設置。市選管の担当者が投票所での一連の手続きを解説し、3年生一人ひとりが投票した。

  係の生徒たちは開票作業も体験。投票箱の鍵を同時に外して票を開け、いちごパックを使って票を仕分けした。

  演劇部の生徒たちは、選挙違反をテーマにした演劇を上演。選挙に立候補した母親が、娘にお金を渡して、友達に食事をおごらせ、投票を依頼する筋立てで、公職選挙法で禁じられている買収や利害誘導罪について注意を促した。

     
  模擬投票に参加する盛岡市立高の3年生  
  模擬投票に参加する盛岡市立高の3年生
 


  立候補者役を演じた橋史君、大志田駿君、岡崎裕香さんは「ニュースなどで言われていることが少し分かった気がする」「これまで選挙は、大人が行くもので距離感があったが、親近感が湧いた」などと話し、選挙を身近に感じた様子。竹田美久さん(3年)は「何のために投票するのかも、よく考えた上で選挙に参加したい」と気持ちを引き締めた。

  同市選管によると、8月に実施された盛岡市長選挙の20〜24歳の投票率は26・96%、昨年12月の衆院選は31・02%と低調。選挙権年齢引き下げには、社会や政治に関する若者の意識を高める狙いがあり、啓発に力を入れる。

  同市選挙管理委員会の伊瀬谷渉事務局長は「選挙を通じた社会参加や政治参加について考えるきっかけになってほしい。自分たちの社会をどう作っていくのか考えることが、結果的に投票率の向上にもつながっていくと思う」と期待した。

  岩手大には参院選の期日前投票所を設置し、学生を巻き込んだ啓発活動を展開する予定。他の高校や専門学校などでの啓発事業も検討したいという。


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