盛岡タイムス Web News 2016年  1月 23日 (土)

       

■ 〈体感思観〉泉山圭 カレンダー市の胸算用


  
 「今年ももう終わりか」「また1年が始まった」と、カレンダーを眺めて思う人も多いはず。年明けすぐの9日、新年恒例の盛岡市民福祉バンクのカレンダー市を取材した。

  写真や絵画が描かれた一枚物の大きなもの、日めくりのもの、キャラクターものなど、会場にはさまざまなカレンダーが並んだ。他の取材の都合で、午後から肴町の会場に出向いたが、それでもお目当てのカレンダーを求める人でにぎわっていた。

  取材のたびに聞く話だが、この部屋にはこのカレンダーをと毎年決めて買い物に来る来場者も多いという。私自身も自室のカレンダーは、数年前から同じものを使っている。盛岡市の書家が書いたもので、何となく数字などの字体が気持ちを和らげてくれるのが気に入っている。

  今年は、来場者から「最近はガス屋さんや電気屋さんからカレンダーがもらえない」との声を聞いた。確かに、以前は年末に買い物をすると必ずと言っていいほどカレンダーをもらったものだ。景気などの関係で、企業もカレンダーを製作しなくなったのかと思ったが、ふと最近は携帯電話などの機能で日付を確認するためカレンダーは必要なくなったのかなとも思った。

  一方、福祉バンクの関係者によると、同市に提供されるカレンダーの数は年々増えているという。近年は郵送で他県から送られてくることも多いそうだ。1989年から始まり、30年近い歴史があることで同市の認知度は高い。買い物する来場者を見ると、まだまだカレンダーの需要は多いと思う。私自身、日付が気になった時には、携帯電話ではなく、真っ先にカレンダーが掛かっていないかと壁を見る。

  カレンダーを毎月めくるという行為には、単に日付を確認するというだけでなく、気持ちをリセットする役割もあるのではないかと思う。今年も12月のカレンダーを見るまで、あっという間の年になりそうだ。めくり忘れることなく、11回気持ちをリセットさせ、臨みたい。
 


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