盛岡タイムス Web News 2016年  1月 27日 (水)

       

■  〈日々つれづれ〉310 三浦勲夫 四季彩ブログ


 芹洋子の「四季の歌」は「春を愛する人は心清き人」と歌う。「夏を愛する人は心強き人」、「秋を愛する人は心深き人」、「冬を愛する人は心広き人」と続く。古い中国には、四季の色を代表する色があった。青春、朱夏、白秋、玄冬。青、朱、白、黒である。白紙に書く黒い字は目に優しい。パソコンの白い画面に現れる黒い字は、目が疲れる。疲れを休めるため、歯を磨いたり、薬を飲んだり、体操をする。目の疲れを取りながら、他の仕事(?)をする魂胆。一挙両得、一石二鳥である。

  しかし今年になって、パソコンと真剣にニラメッコ。写真をブログに掲載する方法を、ああか、こうか、と試みた。コピペは駄目。苦労のあげく大願成就。使用するブログ・プロバイダーは、「メディア」のプログラムを使うのだった。その扉を開けると、あとは一筋の廊下。「カスタマイズ」をクリックすると、ブログの体裁がいろいろに変わった。

  最初に開いたスタイルは「黒」が地である。文字は「白」。目が疲れない。文字や模様に色を付けると、夜空の星、サインペンみたいである。黒の背景には、輝度が暗い色は目立たない。黄、黄緑、桃、水色、それも淡い色が黒の中で目立つ。「段落」をクリックすると、段落全体の文字サイズを選べる。便利なツールがずらりとオン・パレードである。

  カタカナ語のなんと多いことか。カタカナ語が分からないとパソコンは深く使えない。分からなければ、「あたって砕けろ」で、あちこち試すしかない。日本文明発達史の特徴である。漢字採用、漢字をあてた訳語、外来語のカタカナ表記、パソコン・リテラシー。明治維新後の漢字邦訳にも国民は頭を抱えた。たとえば「保険」「民本」って何のこと?

  日本人は東西古今の文化、文明の交差点を通った。海のシルク・ロードか。バランスを取るには、「東」と「古」の部分を継承し、確かめなければならない。

  話はブログに戻る。黒地に、白い字。模様もある。●、★、温泉、▲、◆などである。模様にごく薄い、明るい色をつける。編集の白い地では目立たない。「雪の白鳥」である。公表の黒地に紫では「闇夜のカラス」となる。コントラストが鮮明なら、きらめく星空となる。「銀河」、「四季彩」のブログとなる。ついでながら「ブログ」とは「ウェブ・ログ」(ウェブ日誌)の省略である。「四季の歌」では、春、夏、秋、冬それぞれを愛する心の様を歌った。「四季彩」は季節にちなんだ蛍光色で表現する。

  おかげで黒地の長所を実感する。スタンダールも強調した「赤と黒」の対照。これに白が加わると、熊本県の人気キャラ「クマモン」である。たまたま私の室内着、スポーティーな上下も黒に小さな紅白のロゴマークである。岩手県のキャラは「ワンコちゃん」で、黒いおわんの中は朱塗り、そこに白いソバが顔をのぞかせる「ワンコそば」である。

  ブログの黒地に写真をつければ、しっかりと落ち着く。文章は日本語と英語である。連載「岩手まいにち英会話」は多少、程度は高いが、中学生、高校生でも十分読める。市販される聴き流し教材は「量」の学習である。しかし、読み、書き、聞き、話す活動の間違い修正は、「質」の学習である。質・量の両輪がそろわなければならない。一夜では漬からない。四季彩ブログも銀河を目指して頑張っている。
   (岩手大学名誉教授)



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