盛岡タイムス Web News 2016年  2月 3日 (水)

       

■  〈花林舎流庭造り よもやま話〉51 沖縄にも雪が降った


     
   
     

 この冬は暖い日が続き、積雪も例年に比べてはるかに少なく、久しぶりに楽な冬だと喜んでいたら、先日いきなり強烈寒波がやってきて奄美大島と沖縄にもわずかですが雪が降ったというニュースが流れました。100年ぶりの雪だそうです。この寒波は西南日本に強く流れ込み関東以西では大きな混乱が生じましたが、盛岡近辺には雪も風もさほどの被害をもたらさなかったので、私たちはありがたいことだと思いました。しかしこの寒波を契機にして岩手も暖冬は終り例年並みの寒さが続いています。

  ところで皆さんは100年ぶりの沖縄・奄美大島の雪をどのようにお考えでしょうか。農業やその他生物を相手にする仕事をしている方は、天候は毎年毎年変わるもので、同じような天気が次の年も繰り返されるということはめったにない、ということを身にしみて感じていらっしゃるのではないでしょうか。ですから沖縄に雪が降ったからと言って「そういうこともあるさ」くらいに思っておられる人がほとんどでしょう。

  しかし私はそのようには考えていません。これは恐ろしいことが始まっている兆候だ、と思っています。「恐ろしいこと」とは何か。地球の寒冷化です。日本では現在CO2の増大による地球温暖化が進行中である、と思い込んでいる人が90%だそうですが、私は10年くらい前から、そうではなくて寒冷化が忍び寄っているのではないかと思っていました。

  そのように考えるきっかけとなったのは、モンゴルを大寒波が襲い羊が何百万頭も死んでしまった、というニュースでした。いつのことだったかはっきりは覚えていませんが、10年くらい前だったと思います。それから何年かして中国北部が大寒波で正月に帰省する人たちが、行けなくなって足止めを食らっている、というニュースがありました。それからまた何年かして急に日本の冬が厳しくなり、積雪や最低気温に数十年ぶりの記録が頻発するようになりました。これはほとんど毎冬日本のどこかで発生しています。

  そして今度の沖縄・奄美大島の100年ぶりの雪です。去年はアメリカで南国フロリダにも雪が積もったという大寒波がありました。日本の新聞は暑さのニュースは頻繁に掲載しますが、寒さや雪のニュースはよほどのことがないと載せない傾向がありますので、実際にはもっと多くの寒波が世界のあちこちを襲っているに違いないと私は思っています。

  新しいことが始まる時は、一気に変わるのではなくポツリポツリとその兆候が現われ、次第に多くなり、やがて誰もが認めざるを得ない趨勢(すうせい)に変わる、のが通常の経過です。そのような見方で近年の天候の変化を見ていると温暖化よりも寒冷化に向かっている、と私には感じられるのです。日本人は「温暖化は怖い、怖い」と脅かされ続けていますが、実は寒冷化の方がずっと怖いのです。

  今年の冬もあと2カ月となりましたが、何とかあまり寒くならずに順調に推移していってほしいものです。


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