盛岡タイムス Web News 2016年  2月 4日 (木)

       

■  平舘高生の手で華やぎ新調 文明開化香る鹿鳴館ドレス 家政科学科9人が9カ月かけ製作 県立博物館で今月から活用へ 明治時代の展示品劣化し依頼


     
  製作したドレスを笑顔でアピール  
 
製作したドレスを笑顔でアピール
 

 八幡平市の平舘高校(岩渕健一校長、生徒272人)家政科学科3年の9人が製作した「鹿鳴館ドレス」が3日、盛岡市上田の県立博物館(中山敏館長)に贈呈された。完成披露・引き渡し式を同校で開き、同科の生徒71人が出席。製作期間9カ月を要した同ドレスの出来栄えを披露し、同館から感謝状が送られた。

  同館体験学習室にあった試着用鹿鳴館ドレスの劣化が進み、同校に新調を依頼。同科の課題研究として4月ごろから作業に取り組んだ。特殊なパターン(型紙)と生地を使うため、染色デザイナーの二宮柊子さんと縫製デザイナー経沢洋美さんに協力を依頼。生地調達や裁断、縫製指導の協力を仰ぎながら作業を進めた。

  式では中山館長が「予算と技術的に修繕困難だった同ドレス。当館と同校の連携で新調できたことがうれしい」と感謝した。

  二宮さんは「非常に凝った縫製をやり遂げた。20年たっても誇れる仕上がり」と太鼓判を押す。

  経沢さんは「地味な作業の連続で大変だったと思う。9カ月の労力と完成の喜びを実践に生かしてほしい」と生徒をねぎらう。生徒が誤って裁断した時など、2人の修繕にとても助けられたという。

  9人を代表し上山奈々さん(17)が「きょう無事に引き渡すことができて安心した。前々からドレス製作に憧れていたが、思うように作業が進まず根気が要った。先生の支えと仲間の協力で完成させられた」と喜びを語った。バイヤスの縫製など常に細かい作業が必要で冬休み中の1週間、朝から夕方まで作業に費やした。

  9人は「昔のドレスを楽しんで着てほしい」とアピール。同ドレスは2月中に体験学習室に飾られる。

  同ドレスはスカートの後ろ部分にあるふくらみ「バッスルライン」が特徴。1870年後半〜80年代の文明開化華やかな時代に着用された。同館には84〜91(明治17〜24)年まで岩手県令を務めた石井省一郎の妻・應子(あつこ)が使用した同ドレスが所蔵されている。


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