盛岡タイムス Web News 2016年  2月 8日 (月)

       

■  〈幸遊記〉265 照井顕 斉藤憲司の幸せを得る笑顔


 誰しもがいい笑顔を持っているものですが、その笑う時のえもいわれぬリアクションにこちらも笑わずにいられぬ幸せ感をもたらしてくれる斉藤憲司さん(62)に、今何してるの?と問いてみたら「ガスの検針を月に10日間。広田湾での防波堤釣り。あとは趣味のギターざんまい。友人の佐々木功一さんと“K&K”というグループ作って週一の練習100回やったかな?たまにライブもね」。そう言ってガハハと笑う!実に楽しそうだ。

  ギターにはまったのは、秋田商業高校を卒業して日本電子工学院に入った頃で、吉田拓郎や井上陽水に憧れ、バイトしてギターを買ったことから。卒業して入った会社は写真用品卸業の「株・堅村」そこで20歳から54歳までの34年間、富士写真フィルムを中心に卸した人で東京3年、仙台3年、岩手盛岡出張所で28年間「県内の100軒余りある写真店のうち50軒の得意先を回って歩きながら、フィルムとカメラ。そしてアブラを売ってあるいたのさ!ガハハッ!」

  彼と出会ったのは、陸前高田駅前にあった和光堂という写真店で、だった。何度か顔を合わすようになったら、僕の店にも立ち寄ってくれてジャズを聴きながら、必ず特大焼きうどんを注文し、汗をかきながら汁まで飲み干す豪快な食べ方をしては、ガハハ!と笑った。当時彼のニックネームは“百獣の王”(体重・110`超)だった。

  1980〜2000年代、僕はよく写真展を開いていた。テーマは一貫して日本ジャズの原風景。人は写っていないが人の痕跡を絵を描いているような気持ちで拾い集めていた。例えばゴミのようなものにも美しさを感じながら撮っていた。そんな写真を、彼・斉藤憲司さんは見せてくださいヨ、いいなあ、これ欲しい!と言っては、何点も買ってくれたことさえあった。

  僕が盛岡に来てからは、奥さまと夜の散歩がてら!で寄りました!と、ニコニコしながら、ウイスキー。一人で来てもニコニコ、ニコニコウイスキー。ガハハッ、とウイスキー。そんな彼の顔を見るたび、僕も幸せ気分。そう言えば50年以上も前の「幸せを売る男」という歌を思い出したら「幸せを得(う)る男」なんてシャレが浮かんだ!
(カフェジャズ開運橋のジョニー店主)


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