盛岡タイムス Web News 2016年  4月 10日 (日)

       

■  いわて就職ガイダンス 参加企業は過去最多 選考開始前倒しも影響 強まる売り手市場 学生前年の8割弱


     
  過去最高の企業数が参加した2016年度いわて就職ガイダンス  
  過去最高の企業数が参加した2016年度いわて就職ガイダンス
 

 岩手県内に正社員として就職を希望する人を対象にした県内最大の合同企業説明会である2016年度いわて就職ガイダンス(ふるさといわて定住財団、県主催)が9日、滝沢市砂込の岩手産業文化センターで開かれた。16年度は過去最高となる153企業が参加した一方、学生や一般求職者などの参加者は630人と15年度比で170人あまり少なかった。同財団によると、有効求人倍率が1倍台の売り手市場が続いていることに加え、16年度から新たに採用選考活動開始時期が2カ月前倒しになるなど、学生や企業の動きも早まっていることが要因として考えられる。

  15年度から経団連の就職活動ルールの変更により、会社説明会の開始時期が大学3年の12月から3月に繰り下げられ、面接など企業の採用選考活動開始時期も4月1日から8月1日へと繰り下げられた。16年度は会社説明会の開始時期は変わらないものの、採用選考活動開始時期が8月1日から6月1日に2カ月前倒しになった。毎年変わる就職スケジュールに対する学生らの戸惑いも一部で見られた。

  ガイダンスに参加したのは、県内に事業所・就業場所を有する企業で、情報通信業、医療・福祉の分野が15年度より増加した。各企業のブースでは、自社の製品を並べたり、スライドを使用しながら企業を紹介。スーツ姿の学生や一般求職者らは、10月の正式内定を目指して、渡された資料に目を通し、メモを取りながら真剣な表情で説明を聞いていた。

  県立大総合政策学部の小野寺華子さん(21)は、山田町出身ということもあり「被災地の出身なので、損害保険などリスクに対応したような業界に就職したいと思う」と、保険や金融関係への就職を望む。「就職スケジュールが頻繁に変わり、前年があまり参考にならない。今回も面接時期が早まったので早く決まれば卒論などに専念できるが、どうなるか分からない」と話した。

  岩手大人文社会科学部の佐々木帆波さん(22)は「出身地が宮城なので、岩手や宮城での就職を考えている。製造業やサービス業など幅広い業種の話を聞きたい。面接時期が2カ月早まったので、準備に時間が掛けられない。既に企業説明会が終わり、募集していない企業もあるなど、せわしない感じがする」と戸惑っていた。

  県内を中心にスーパーマーケットを展開するマイヤ(大船渡市)管理本部の新沼聖人事グループ長は「接客があるので明るく、笑顔でコミュニケーションがとれる人材を採用したい。昨年度は大手が8月から動き出したことで、内定者の辞退率が高かった。うちは今年度も同じスケジュールで動いているが、前倒しの影響がどう出るかは今のところ分からない状況」と話した。

  同財団の大畠斉専務理事は「県内企業が多く集結しているので、この中から自分の希望にあった職種や業種を選んでもらい、自分を積極的に売り込んでほしい。10月の内定を得るまで、あきらめずにねばり強く就職活動しながら、ぜひ県内への就職を果たしてほしい」と期待した。


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