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炬火トーチから受け皿に点火する火起こしの参加者ら
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10月1日に行われる希望郷いわて国体の総合開会式へ向け23日、盛岡地域で最初となる炬火(きょか)の採火式が行われた。盛岡市の東厨川地区と矢巾町で行われ、同町では徳丹城跡公園で開かれた徳丹城春まつり内で採火を実施。一般町民も参加し、まいぎりで生み出した火を「徳丹の火」として採火した。徳丹の火は、県内各地の集火が行われる総合開会式当日まで町国体推進室が保管する。
国指定史跡の徳丹城で毎年開催している春まつりでは、まいぎりでの火起こし体験が恒例となっており、採火もまいぎりを使用して行った。
同町国体推進室手作りの巨大まいぎりと通常の大きさのものを用意。高橋昌造町長や町議に加え、一般参加者の5組10人も参加し、火起こしに挑戦。苦戦を強いられたが、何とか発火した。参加者全員が、火をともされたトーチを手に持ち、受け皿に点火すると、会場から拍手が沸き起こった。
岩手医科大3年の佐々朋広さん(20)、佐々木健汰さん(20)は会場にバーベキューをしに来場し、採火に参加。佐々さんは「せっかくの機会なので参加した。地元で行われる国体に少しでも関われたことがうれしい」と話していた。
同町南矢幅の飯原幸子さん(66)は「孫が祭りの中で演技を披露するので見に来た。(採火に)参加することになるとは思わなかったが、地元のためにもなると思いやることに。できる、できないは別にしても、いい思い出になった」と語った。
徳丹の火はハクキンカイロを使い、同町国体推進室が保管する。同日は盛岡市の前九年公園でも、東厨川地区さくらまつり(主催・東厨川地区福祉推進会)の中で採火が行われた。採火は県内の市町村ごとに行われ、国体総合開会式では火を一つにまとめ、「希望郷いわての火」として式典会場となる北上市の北上総合運動公園の炬火台にともされる。
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