盛岡タイムス Web News 2016年  5月 1日 (日)

       

■  盛岡中央消防署 高度防災の新拠点 6月本格運用 防災学習、情報発信機能も


     
   新たな防災拠点として6月1日に本格運用が開始となる盛岡中央消防署新庁舎  
   新たな防災拠点として6月1日に本格運用が開始となる盛岡中央消防署新庁舎
 

 盛岡市内丸の盛岡中央消防署の老朽化や狭あい化、消防救急無線のデジタル化への対応などを図るため同市盛岡駅西通に整備してきた新庁舎は、6月1日から本格運用が開始される。新庁舎は▽防災活動の中枢としての拠点施設▽防災学習・情報発信機能を備えた施設▽ライフサイクルに配慮した施設▽利便性を備えた環境配慮型の施設▽IT基盤・総合訓練機能を備えた施設─の五つがコンセプト。大規模かつ複雑多様化する災害から市民の安全を確保する新たな防災拠点となる。現庁舎での業務は5月16日にすべて新庁舎へ移管される。

  新庁舎の建設場所は、コジマビックカメラ盛岡店などに隣接した敷地面積4456・83平方bの市有地。敷地内には鉄筋コンクリート造6階建ての新庁舎(建築面積1527・45平方b)、鉄筋コンクリート造5階建ての訓練塔(同141・96平方b)、鉄骨造の別棟車庫(同137・38平方b)、来庁者と職員の駐輪場を整備。新庁舎は建物面積で現庁舎の約2・8倍、敷地面積で約5・7倍と大幅に広くなる。新庁舎への移転に伴い、各消防署所からの距離や消防車出動の時間の関係で、同市山岸6丁目地内に山岸出張所も整備された。

  新庁舎は、1階に縦列駐車をせずに迅速な出動が可能な緊急車両車庫、出動専用階段と直結した出動準備室などを配置。2階は1階車庫が見学できるスペースや消防体験フロア、3階は消防隊仮眠室や更衣室、事務室などの盛岡中央消防署、4階は県央消防指令センターと防災学習コーナー、5階は盛岡地区消防本部、盛岡市総務部危機管理防災課消防対策室、盛岡市消防団本部、6階は会議室となる。

  2階の消防体験フロア、4階の防災学習コーナーは、新庁舎の大きな特徴の一つとも言える。消防体験フロアは、南部火消しから現代の消防まで歴史を学べるスペース、防火着などを着て記念撮影ができるなりきり消防体験コーナー、初期消火の重要性や消火器の使い方を学ぶ消火体験コーナー、消防関連機材の展示スペースなどがある。

  防災学習コーナーは、日本最大級の床マップで盛岡地区特有の災害や危険箇所、避難場所などを紹介。119番通報から出動までの流れを映像で紹介する通信指令室見学、災害の怖さとその対応を大人用の映像と子ども用のアニメで紹介する防災シアター、将来の災害に備えてさまざまな防災対策を紹介するスペース、災害発生後の対応や自助・共助を学ぶコーナーを備える。

  新庁舎には災害時に備えた整備も充実。1万5千gの重油を使った自家発電設備を備え、停電時でも1週間程度は使用が可能となるほか、自家用の給油施設でガソリン、軽油それぞれ1万gを蓄える。太陽光発電のほか、耐震性貯水槽、ろ過装置による雨水などの雑用水利用なども備える。

  新庁舎4階の県央消防指令センターは、盛岡地区広域消防組合、奥州金ケ崎行政事務組合、北上地区消防組合の3消防本部管内の5市7町の119番通報を一括して受信し、消防署所等に出勤指令する。最新の高機能消防指令システムを共同で導入することで、高度で専門性の高い住民サービスが提供できるほか、応援出動態勢の連携強化やコストの節減効果がある。消防救急無線も現在のアナログ方式から秘匿性などに優れたデジタル化が図られる。


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