盛岡タイムス Web News 2016年  8月 9日 (火)

       

■  天皇陛下がお気持ち表明 生前退位ご意向にじむ 約10分間メッセージ 国事と健康の関連に言及


 天皇陛下は8日、マスメディアを通じて、自らのお気持ちを表明された。生前退位のご意向が強くにじむ内容となった。「象徴としてのお務めについて」と題して、ビデオメッセージで約10分間にわたり語られた。

  天皇陛下は「戦後70年という大きな節目を過ぎ、2年後には平成30年を迎えます。私も80を越え、体力などからさまざまな制約を覚えることもあり、ここ数年、天皇としての自らの歩みを振り返るとともに、この先の自分の在り方や務めにつき、思いを致すようになりました」と、年齢と体力についての認識を明かされた。

  これまで2度の外科手術を受けられたことが契機となった。「これから先、従来のように重い務めを果たすことが困難になった場合、どのように身を処していくことが、国にとり、国民にとり、また、私のあとを歩む皇族にとり良いことであるかにつき、考えるようになりました」と述べられた。

  「天皇の高齢化に伴う対処の仕方が、国事行為や、その象徴としての行為を限りなく縮小していくことには、無理があろうと思われます」と、君主の責務を重んじられた。

  「天皇が健康を損ない、深刻な状態に立ち至った場合、これまでにも見られたように、社会が停滞し、国民の暮らしにもさまざまな影響が及ぶことが懸念されます。さらにこれまでの皇室のしきたりとして、天皇の終焉(しゅうえん)に当たっては、重い殯(もがり)の行事が連日ほぼ2カ月にわたって続き、その後喪儀(そうぎ)に関連する行事が、1年間続きます。そのさまざまな行事と、新時代に関わる諸行事が同時に進行することから、行事に関わる人々、とりわけ残される家族は、非常に厳しい状況下に置かれざるを得ません。こうした事態を避けることはできないだろうかとの思いが、胸に去来することもあります」と述べられ、歴代の崩御が皇室と国家国民に及ぼした影響に、思いを致された。

  日本国憲法のもとでの権能を踏まえつつ、「国民の理解を得られることを、切に祈っています」と結ばれた。

 


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