盛岡タイムス Web News 2016年  9月  19日 (月)

       

■  みんなのくるまイン岩手 バリアフリーへ発進 全国から福祉車両15台 ハンデ乗り越え運転 県立大で本県初開催


     
  県立大滝沢キャンパスで開かれた第14回みんなのくるま2016in岩手  
  県立大滝沢キャンパスで開かれた第14回みんなのくるま2016in岩手
 

 全国の福祉車両と利用者が集う第14回みんなのくるま2016in岩手(公益財団法人いしずえ=サリドマイド福祉センター=主催)は18日、滝沢市の県立大滝沢キャンパスで開かれた。障害者の生活を支える福祉車両15台(うちバイク3台)が集まり、東北、関東、沖縄などから約120人が参加。身体の状態に合わせた車の選択や最新の福祉車両について理解を深めた。

  この催しは、より多くの障害者がよりよい条件で自動車を運転できることを目指し、いしずえ(佐藤嗣道理事長、東京都)が中心になり年1回開催。本県での開催は初めて。

  第1部では開会行事と福祉車両の解説、研究発表があり、実際に免許を取得して運転している人が体験を語った。

  第2部の展示・同乗見学会には、実際に使用されている手動式、足動式、センサー式を備えた福祉車両、メーカーの展示車両が集まった。

  車いすのまま乗車でき、腕の力が弱い人でもハンドル操作などができる補助装置付きの車両に同乗した理学療法士の弓田顕弘さん(29)=宮城県=は「身体にまひのある患者さんから車の運転について相談を受けることがあるので、実際の福祉車両を見ることができて良かった。助成金制度などを自治体などでもっと発信してくれれば、運転や車両購入を考えている人の参考になると思う」と話す。

     
   福祉車両の同乗では補助装置を使った実際の運転も間近で見ることができる  
   福祉車両の同乗では補助装置を使った実際の運転も間近で見ることができる
 


  作業療法士の赤石美郷さん(26)=同=は「(リハビリ)専門職の間でも福祉車両に詳しい人は少ない。実際に運転している姿や、その人の持っている力に合わせた車両を見ることができて良かった」と話していた。

  ハンドルに補助装置が付いている車両を展示した田中佑樹さん(29)=名古屋市=は「以前は家族に送り迎えを頼んでいたが、自分で運転することで行動範囲が広がった」と笑顔を見せる。

  足で運転する車両を展示した「いしずえ」の増山ゆかりさん(53)=千葉県=は「福祉車両は実際のものを見る機会が非常に少なく、必要としている人はまだまだいると思う。その人の機能に応じてカスタマイズすることができるので、実際に運転している姿を見ることで車選びに役立ててほしい。福祉関係者や一般の方の理解も深まれば」と話していた。


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