盛岡タイムス Web News 2016年  10月  2日 (日)

       

■ 復興に感謝、感動の希望郷 北上市総合運動場で開会式 全国2万2千人が来県 11日間の熱戦に火ぶた

     
  大勢の観客を前に力強く行進する本県選手団  
 
大勢の観客を前に力強く行進する本県選手団
 


 第71回国民体育大会「希望郷いわて国体」は1日に開幕し、11日までの熱い戦いの火ぶたが切って落とされた。本県での国体開催は1970年以来46年ぶり。天皇皇后両陛下をお招きした総合開会式は同日、北上市の北上総合運動公園陸上競技場で盛大に開かれた。晴天のもと、完全国体の最終章、そして「復興国体」の幕開けにふさわしい盛り上がりを見せた。

  先に開催された冬季大会、水泳競技会を含め、全競技を一県で運営する「完全国体」の締めくくりでもある本大会。「広げよう、感動。伝えよう、感謝。」をスローガンに、11日までの日程で、陸上やサッカー、テニスなどの正式競技33競技と特別競技の高校野球が行われる。全国から選手、監督ら約2万2千人が来県する予定。

  開会式で本県選手団は、ホッケーや弓道、卓球など20競技に出場する選手、監督、役員334人が行進。旗手の佐藤翔選手(日本大)=ボート競技成年男子=を先頭に、観客に雄姿を示した。全国から集った選手を代表し、本県選手団男子主将の橋英輝選手(富士通、岩手大卒)=陸上競技成年男子1万b競歩=と女子主将の小沢みさき選手兼監督(東北銀行)=ホッケー成年女子=が宣誓した。

  式典には全国の選手団4530人、観客1万2154人、大会関係者1万798人が出席。冒頭に2011年3月11日の東日本大震災津波の犠牲者に対する黙とうがささげられた。達増知事は開会宣言で「選手の皆さまには、栄えある古里の代表として力を発揮し、スポーツが生み出す感動や喜びを広げ、岩手の多彩な魅力に触れながら交流や絆を深められることを期待する」と述べた。

  張富士夫大会会長(日本体育協会会長)は「多くの国民の皆さんにスポーツの力、素晴らしさを実感いただくとともに、本大会が大震災からの復興のシンボルとなり、岩手県をはじめとする全国の皆さんに夢と希望を与え、明るい未来への懸け橋となることを願う」とあいさつした。

  県内33市町村から集められた炬火は、式典前のオープニングセレモニーで「希望郷いわての火」に集められた。「希望郷いわての火」は第1炬火走者の齋藤眞弘さん(1巡目岩手国体旗手)と杉本安子さん(同国体選手代表宣誓)に掲げられ入場。いわて国体スキー競技会成年男子Bスペシャルジャンプ優勝の永井健弘さん(盛岡市役所)と柔道成年女子の薬師神桃子選手(千葉薬品)を経て、最終走者の山岳少年男子の山内響選手(盛岡南高)とフェンシング少年女子の千葉朱夏選手(一関一高)の手で炬火台にともされた。一巡目岩手国体で使用された炬火台に、復興国体の象徴である炬火がともされると、会場からは大きな拍手が沸いた。

  杉本さん(66)=三重県鈴鹿市在住=は「46年前は選手宣誓、そして今回も縁があって大役をいただき光栄に思う。感謝でいっぱい」と語った。山内選手も「県内各地から集められ、力のこもった火を無事点火できてよかった。今回の経験を糧に競技でも頑張りたい」と話した。

  選手団の入場に先立ち、天皇皇后両陛下もご覧になった式典前演技「希望の郷から、ありがとう」には、ストーリーテラーの村上弘明さん(俳優)=陸前高田市出身=、ソロボーカリストの柴田泰孝さん(歌手)=沼宮内出身=を含む約1800人が出演。東日本大震災津波からの復興に支援をいただいた全国、世界の人々に感謝を伝えるとともに、復興に向かって力強く進む岩手の姿を伝えた。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします