盛岡タイムス Web News 2016年  11月  29日 (火)

       

■  鳥インフル 県内初の高病原性 環境省が北大で検査 盛岡で死亡のオオハクチョウ 家きんに伝染警戒


     
  県が緊急に開いた危機管理連絡会議  
 
県が緊急に開いた危機管理連絡会議
 

 環境省は28日、23日に盛岡市の高松の池において死亡した状態で回収されたオオハクチョウ1羽から、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N6亜型)が検出されたと発表した。北海道大で実施した確定検査で陽性反応が検出された。県内での高病原性鳥インフルエンザウイルスの検出は初めて。県は検出を受け、高病原性鳥インフルエンザ危機管理連絡会議を28日に緊急で開催。県の関係部局や県警、盛岡市の関係者が集まり、今後の対応を確認した。

  検出されたH5N6亜型は秋田県秋田市の大森山動物公園で死亡したコクチョウや、鹿児島県出水市のツルのねぐらの水、鳥取県鳥取市のオナガガモのふん便から検出されたウイルスと同じ亜型であり、家きんへの毒性が強いことが特徴。

  23日に高松の池で回収されたオオハクチョウから簡易検査でA型鳥インフルエンザの陽性反応を検出。環境省は同日付で回収地点の周辺半径10`を野鳥監視重点区域に指定済み。盛岡広域振興局保健福祉環境部でも、野鳥の主要飛来地について1日1回巡回するなど監視を強化しており、引き続き死亡個体や衰弱個体の早期発見、回収に努める。今後は環境省から同区域に野鳥緊急調査チームが本県に派遣され、専門家による現地調査も行われる予定。

  野鳥監視重点区域は、最後の感染個体の発見から45日後に解除される。本県の場合、今後感染個体が発見されなかった場合は、2017年1月7日に解除となる。

  県農林水産部によると、今年度はこれまでに死亡した野鳥17個体を検査している。今回高病原性ウイルスの陽性反応が検出された1個体を除く16個体のうち、6個体が陰性。10個体は簡易検査の結果陰性で、遺伝子を調べて確定検査を行っている。家きんについては、鳥インフルエンザが疑われた4件27羽に行った病勢鑑定でも、問題がないことが確認されている。

  会議では今後の対応や連携について、それぞれの担当が確認された。現時点で県内の農場などで家きんへの感染は確認されていないものの、仮に農場などで感染が確認された場合の対応についても確認された。

  県ではこれまで通り、▽野鳥に対して素手で触れない▽大量に死亡している野鳥を見つけた場合は最寄りの広域振興局に連絡する▽多くの野鳥が集まると感染拡大のリスクが広がることから餌やりを控える―ことを呼び掛けている。


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