盛岡タイムス Web News 2017年  1月  29日 (日)

       

■ 暮らし物語賞に5団体・人 盛岡市 ブランド推進に貢献 フォーラムで表彰、トークも

     
  もりおか暮らし物語賞を受賞した国際啄木学会盛岡支部、いわてアートサポートセンター、盛岡南部鉄器協同組合青年部、本町振興会の代表者(左から)  
   もりおか暮らし物語賞を受賞した国際啄木学会盛岡支部、いわてアートサポートセンター、盛岡南部鉄器協同組合青年部、本町振興会の代表者(左から)
 


  盛岡ブランドフォーラム2017(盛岡市、盛岡ブランド市民推進委員会主催)は28日、盛岡市中ノ橋通のプラザおでってで開かれ、16年度もりおか暮らし物語賞の表彰式が行われた。今年度の受賞者は、国際啄木学会盛岡支部(小林芳弘支部長)、いわてアートサポートセンター(坂田裕一理事長)、盛岡南部鉄器協同組合青年部(鈴木成朗部長)、本町振興会(松本静毅会長)、小笠原正治さんの4団体1個人。さまざまな形で盛岡ブランドの推進に寄与してきた個人団体をたたえた。

  同賞は07年度に創設され、受賞者は今回で38団体・個人となった。式では、佐藤光彦副市長から受賞団体の代表者に賞状が手渡され、受賞者が一人ひとり受賞の喜びと今後の活動への展望などを語った。

  国際啄木学会盛岡支部は、石川啄木研究の推進を図るため、1989年に発足。支部会報の発行や啄木忌前夜祭の運営に毎年度取り組む他、昨年11月には国際啄木学会盛岡大会を開催するなど、さまざまな活動により啄木を顕彰し、市民が啄木と親しむ機会を提供している。

  小林支部長は「啄木研究という分野の地味な活動をこうして評価していただきありがたい。会員の高齢化が課題で、多くの若い方に興味を持っていただける活動をしたい」と話した。

  いわてアートサポートセンターは、芸術文化の創造と発信により、地域文化の形成やコミュニティーの活性化に寄与する目的で2005年に発足。盛岡出身およびゆかりの人物の作品の定期的な公演の他、朗読劇や地域の子どもたちが芸術と触れる機会づくりなど市民協働型のさまざまな芸術文化活動を行っている。

  坂田理事長は「演劇のまちとは言われるが、やる人、見る人、いいものを外に発信するという三つがそろわないと本当の演劇のまちにはならない。演劇をやる人は増えているが、外に発信する、お客さんを増やす活動を今後はしなければならない」と意気込んだ。

  盛岡南部鉄器協同組合青年部は、約400年にわたり育まれてきた南部鉄器の伝統技術の習得に日々の研さんを積むとともに南部鉄器への理解を深める活動を実施。12年から毎年南部鉄器青年部展を開催し、若手職人の技術・意識の向上や南部鉄器の魅力発信に努めるなど、同市の伝統工芸品の振興に貢献している。

  鈴木部長は「青年部は、盛岡の組合に属する南部鉄器制作従事者の45歳以下で構成し、盛岡では5年くらい前から、年1回秋に展覧会を開催している。10年、20年先でもみんなで協力して地域のためにやっていければという思いで活動している」とした。

  本町振興会は、毎年3月にサケの赤ちゃんの放流会を実施しており、サケがのぼる川として知られる中津川の地域行事として定着している。昨年は新たに散策マップ付きのフリーペーパー「城下盛岡ほんちょう栞ものがたり」を発行するなど、観光客や修学旅行生を温かくもてなす活動にも取り組む。

  松本会長は「長く続けてきて良かった。最初のころに参加してくれた小学生が、今は小学生の子どもの母親になったり、一回り世代が進むほど続けてこられたのは皆さんのおかげ」と活動を振り返った。

  小笠原さんは、1954年に日活盛岡劇場に入社以来、60年以上にわたって手描きの映画看板を制作し続け、現在も盛岡ピカデリーの看板を描いている。みちのく国際映画祭やもりおか映画祭など、独自の発展を遂げてきた盛岡の映画文化を絵の具と筆で支え、映画の街盛岡の推進に貢献している。

  表彰式を欠席した小笠原さんからは「自分は絵を描くことが好きでそれを仕事にし、60年以上続けてこられたことを幸せに感じる。80歳を超え、最近は休み休み少しずつ看板を制作しているが

、この映画看板を描くことは何よりの生きがい。元気な限り今後も描き続けたい」とコメントが寄せられた。

  表彰式後、鈴木盛久工房の鈴木成朗代表取締役、さわや書店の栗澤順一商品管理部長、盛岡芸妓(げいぎ)のとも千代さん、盛岡さんぽ著者の浅野聡子さんの4人によるトークセッションも行われた。


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