盛岡タイムス Web News   2017年  9月  17日 (日)

       

■ よう射たり 伝統の妙技 盛岡八幡宮の例大祭 最終日を飾る流鏑馬

     
  自身6度目となる全射的中を果たした三の射手奉行、菊池茂勝さん  
  自身6度目となる全射的中を果たした三の射手奉行、菊池茂勝さん  


 盛岡八幡宮の例大祭を締めくくる神事流鏑馬(やぶさめ)は16日、境内の特設馬場で行われた。射手(いて)奉行が疾走する馬上から的を目がけて矢を放つ、人馬一体の妙技を披露した。

  馬場は全長230間(420b)。32間(58b)おきに1尺8寸(55a)四方の杉板の的が据え付けられた。南部流鏑馬会の射手奉行は全力で走る馬の上で矢を弓にたがえ、「イーヤーサー」の掛け声とともに、約2・7b離れた的を狙い、矢を放つ。乾いた音を立てて矢が的を貫くと、すぐさま次の矢を手に取り、次の的を狙う。射手奉行の後には、こちらも馬に乗った介添奉行が「よう射たりや」と扇をかかげ、射手の腕前をたたえながら馬場を駆け抜けた。

  今年は昨年に続き、一の射手奉行として南部流鏑馬会師範の大森康次さん(68)=滝沢市=、二の射手奉行に吉田耕大さん(35)=宮城県大郷町=、三の射手奉行に菊池茂勝さん(67)=遠野市=が登場。菊池さんが自身6度目となる全射的中を見せるなど、3人で27本中20本を命中させ、詰め掛けた多くの観客に武勇を示した。大森さんは「今年の流鏑馬は全体的にまとまりがあった。来年に向け、後継者の育成に力を入れたい」と語った。

  流鏑馬を初めて見たという加藤夏実さん(9)は「すごく迫力があって面白かった。白い馬の人(菊池さん)が全部の的に当てていて、すごかった」と感想を話した。

  盛岡八幡宮の流鏑馬の源流は、南部家によって鎌倉時代初期に伝えられたものとされる。1335年に八戸市の奥州櫛引八幡宮で行われ、さらに1681年には盛岡八幡宮の造営とともに、例大祭の中心神事として行われてきた。


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