盛岡タイムス Web News   2017年 10月  6日 (金)

       

■  利用者が代替会場探し 県民会館12月から休館に 耐震工事などで約半年 盛岡市中央公民館は2カ年  来年度から大規模改修


     
  12月から約半年の休館に入る県民会館  
 
12月から約半年の休館に入る県民会館
 

 盛岡市内丸の県民会館は改修工事のため、12月2日から2018年6月25日まで休館する。同市愛宕町の市中央公民館も18年度から2カ年を要する大規模改修が計画されるなど、各地で文化施設の改修、長寿命化に向けた取り組みが進んでいる。一方で大規模な文化施設が相次いで長期休館することを受け、利用者が他の活動場所を探す動きも進んでいる。

  県民会館は1973年4月1日に開館し、県内の文化、芸術活動の殿堂として利用されてきた。16年度も多くの展示会やコンサートなどが開催され、約40万人が利用している。今回の改修では、開館以来初となる柱と壁の耐震補強と天井のアスベスト除去を実施する。総事業費は10億2728万円を見込む。5日の県議会商工文教委でも概要が説明された。県民会館を管理する県文化振興事業団の菅野修一郎業務課長は「休館により利用者にはご迷惑をお掛けしますが、耐震工事は安全安心な利用にとって必要。ご理解いただきたい」と呼び掛ける。

  県民会館では休館の影響を最小限に抑えるため、催事の少ない時期に工事を計画した。時期の変更が難しい行事については、早い時点で休館の情報を伝え、他会場での開催を依頼している。休館中の催事の会場として、市内の施設が受け皿となっている。中でも、県民会館大ホール、中ホールの間の規模である市民文化ホール(同市盛岡駅西通)、河南公民館・盛岡劇場(同市松尾町)などの予約数が増加傾向にあるという。

  卒業式と入学式を県民会館大ホールで開催していた岩手大は休館を受け、会場を同市本宮の盛岡タカヤアリーナに変更。県立産業技術短期大学校も、毎年度末に県民会館展示室で開催してきた「産技短展」について、17年度は同市盛岡駅西通のいわて県民情報交流センターアイーナで開催し、18年度以降は県民会館で開催する予定という。産技短の福士誠上席講師(建築科)は「休館に伴い他の会場を探し、昨年のうちに対応を決めていた。初めての会場なので、展示内容をこれまで通りできるかは検討したい」と 話す。

  公民館は利用3カ月前に予約をする施設が多いことから、現時点で大きな混乱は見られないという。市中央公民館が7月、館を利用する約60団体を対象に実施したアンケートでは、全体の3分の2ほどの団体が「次の利用先が決まった」、「ほぼ決まった」と回答している。市中央公民館は10月にも再びアンケートを実施し、次の利用先が決まっていないと答えた団体に対しては他施設の情報を提供するなど、支援を行う。

  コーラスグループ「山岸グリーンコール」(松田美智子代表、団員24人)は市中央公民館で週1回の練習を行う他、年1回のコンサートを講堂で開いている。改修工事を受け、来春からは盛岡市内の教会で練習を行うという。松田会長(81)は「練習が継続できるということでほっとしている」と話し、「コンサートは地域とつながりを持って開いてきた。来年度は場所の確保も含めどのような形になるか未定だが、(改修前最後となる)12月のコンサートはこれまでの感謝を込めて演奏したい」と話した。


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