盛岡タイムス Web News   2017年 10月  14日 (土)

       

■ 合併以来の課題解消 玉山地域が1区編入 各候補とも集票に動く


 
 10日公示された衆院選は、今年7月の新区割り施行に伴い、本県で小選挙区が今回から4から3へ1減となった。新1区は従来からの旧盛岡市域に、2区から玉山地域が新たに加わった。玉山地域の1区への編入は、2006年1月10日の盛岡市と玉山村の合併施行以来の課題だった。市内の分割選挙区が解消されたことで、住民からは合併後の一体感の醸成につながると歓迎する声がある他、候補者や陣営も新たに加わった玉山地域での集票に向けてそれぞれ動いている。

  合併後、09年、12年、14年と3回の衆院選が執行されたが、区割り変更は行われなかった。県議選は、合併後に玉山地域が旧岩手選挙区から盛岡選挙区に編入され、07年、10年補選、11年、15年と4回執行。市議選は07年、11年、15年の3回執行された。同じ盛岡市にもかかわらず、玉山地域は市議選、県議選は旧盛岡市域と同じ顔ぶれによる選挙、衆院選小選挙区は滝沢市や八幡平市などと同じ2区の候補者から選ぶ「ねじれ」が生じていた。

  この間、盛岡市玉山区地域協議会が旧盛岡市域と玉山地域の一体感の醸成について国政選挙区割りの見直しの要請継続などを提言書で求めてきた他、市としても全国の選挙管理委員会都市部で構成している全国市区選挙管理委員会連合会に分割選挙区の解消に向けて要望してきた。

  玉山地域の会社役員の男性(62)は「国政、県議、市議と政治の流れがある中で、県議と市議は盛岡で国政は2区というねじれがあったのはおかしかった。玉山の1区編入で合併後の一体感の醸成につながってくると思う」と編入を歓迎する。一方で、これまで応援してきた候補者から離れる寂しさもあるという。

  谷藤裕明市長は定例記者会見で、玉山地域の1区編入について「これは長年要望してきたものであり、06年1月に合併したが、同じ市の中で分かれているのは、どうも一体感の醸成をしていくという意味においては、複雑なところがあった。今後は新市の一体感の醸成の観点からも非常にいい方向に向かうのではないか」と念願の編入による効果を期待した。

  市選管によると、期日前投票所は、新区割り前まで玉山総合事務所では旧2区の投票のみしかできなかった。玉山地域の編入で盛岡市全域が1区となったことから、市内のいずれの期日前投票所でも投票が可能となる。これにより、玉山地域に隣接する松園地区の住民などは、市役所本庁舎などに出向かずとも玉山総合事務所で投票を行うことができ、利便性が向上する。開票事務も、1区、2区別でそれぞれ行われていたものが、今衆院選では盛岡タカヤアリーナ1カ所での開票作業となるため、従事者の減に伴うコストの削減にもつながっている。

  玉山地域の10月9日現在の選挙人名簿登録者数は、1万324人(男4925人、女5399人)。旧1区の盛岡市域の選挙人名簿登録者数23万5524人(男10万9612人、女12万5912人)を合わせた盛岡市全体では24万5848人となる。

  自民党前職の高橋比奈子氏(59)は「玉山については以前から、選挙区外だから話を聞かないということではなく、同じ盛岡市であり、よく要望を聞いてきた」と話す。その上で「玉山の自民党支部は9月22日に鈴木俊一先生からバトンタッチしたばかり。玉山の自民党支部、鈴木先生の応援団の方々と連携し、しっかりやらせていただきたい」とした。

  共産党新人の吉田恭子氏(36)は「小選挙区制度、区割りそのものに問題があったようには思う。盛岡市が一つになったことは重要。盛岡と旧玉山村は今は一つの自治体で、選挙区が一つになったことで声が上げやすくなったと思う」と1区編入を受け止める。「短い期間で回り切るため、盛岡市議や地域の後援会の力を合わせてやっていきたい」と意気込む。

  希望の党前職の階猛氏(51)は「玉山は人口減少とか、1次産業が基幹産業ということで、岩手の課題が顕著に表れている地域。地域の方と触れ合うことで、人口減少問題や1次産業の活性化などに解を見いだせれば」と説明。「学生時代の関係者や畑浩治さんが従来からお世話になっていた方を中心に、あいさつ回りし、地域で集会も開催した」と話す。


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