盛岡タイムス Web News   2017年 11月  1日 (水)

       

■  1年11カ月ぶり全線運行 不通区間復旧し試運転 盛岡―宮古直通列車再開へ JR山田線 5日にセレモニー


     
  試運転を見守る同支社職員ら(松草―平津戸間で撮影)  
  試運転を見守る同支社職員ら(松草―平津戸間で撮影)
 

 線路内への土砂流入で列車が脱線し、運休していたJR山田線の盛岡―宮古間の列車が5日、運行を再開する。約1年11カ月ぶりとなる直通列車の再開を前に、JR東日本盛岡支社は10月31日に試運転を報道陣に公開。大内敦支社長らが乗車した車両が、不通となっていた上米内―川内間51・6`を含めた盛岡―宮古間を走行し、線路の安全性を確かめた。5日以降のダイヤでは、運休前と同様に盛岡―宮古間を直通列車が1日4往復する。

  2015年12月11日に山田線の松草―平津戸間の線路に土砂が流入し、列車が脱線。その影響から上米内(盛岡市)―川内(宮古市)間が不通となった。

  原因調査から斜面に亀裂があり、地すべりが発生しやすいことが発覚。

  16年9月1日から17年9月末にかけて林野庁と同支社で、斜面(高さ約60b)に土砂崩れを防ぐアンカー(杭)146本を打ち込んだ。途中、4月中旬から5月下旬には車両と土砂の撤去作業を実施。線路235bと砕石を入れ替え、軌道、通信設備工事などを行い、10月中旬に復旧工事を終わらせた。総工費は約10億円。

  31日の試運転では、上米内―川内の区間を下りは時速25`、上りは35`の速さで走行。不通となっていた区間の列車の揺れ、踏切の動作、カーブで作動する速度抑制システムの具合をチェックした。1〜4日は乗務員の訓練運転として、盛岡―川内間を1日6往復する。

  同支社の吉田幸夫設備部長は「内陸と沿岸をつなぐ大切な線路。地元の皆さんが安心して乗車できるよう、5日までの試運転で安全性をしっかりと確認していく」と話していた。

  5日には盛岡駅で運転再開セレモニーが開催される。谷藤裕明盛岡市長、千葉利博盛岡駅長、鈴木貴詞宮古副市長が再開後初となる出発、到着列車の見送りと出迎えをする。乗客には記念品として「銀河のしずく」パックごはん240個を同駅で配布する。

  山田線は、盛岡(盛岡市)と釜石(釜石市)を結ぶ157・5`の路線。宮古―釜石間は東日本大震災津波の発生から現在も不通だが、復旧工事が終了する19年春には、第三セクター鉄道である三陸鉄道に運営が移管され、列車の運行を再開する予定。


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