盛岡タイムス Web News   2017年 11月  11日 (土)

       

■ 第12回ビジネスマッチ東北 岩手の県産に高評価 夢メッセみやぎ 信金取引先など460企業で

     
  来場者に試食を薦め、商品をアピールする盛岡地区の事業者ら  
  来場者に試食を薦め、商品をアピールする盛岡地区の事業者ら  


 東北最大とされる企業の展示・商談会「第12回ビジネスマッチ東北2017」(東北ニュービジネス協議会、東北地区信用金庫協会など主催)は9日、宮城県仙台市の夢メッセみやぎで開かれた。食や農業、観光、工業、ITなど東北地区の460企業・団体(岩手県内89企業・団体)、461ブースが出展。商社や流通業者の仕入れ担当ら7315人が来場した。盛岡広域の事業者はそれぞれの新商品や技術を売り込み、販売や仕入れルートの拡大、業務提携の開拓などのビジネスチャンスにつなげた。

 同商談会は、東北地区のビジネスマッチングの創出を目的に2006年に開始。今年は「食と農」「観光」「情報・IT」「ニュービジネス」など10ジャンルでブースを分け、出展者が多様な業界の新しい商品、技術、サービス、情報を発信した。都市部の百貨店、小売店などとの個別商談会も別館で行われた。

  初参加の学校法人スコーレ(盛岡市)は、83年前から販売しているトマトケチャップ、1年間寝かせて完成させるぶどうジュースなどを紹介。同校のレストラン、パタタの内舘敦店長は「首都圏の百貨店や東北のスーパーから味に対して高く評価をいただけ、高校生が商品加工を勉強することにも興味を持ってもらえた。販売網の拡大に期待できそうだ」と話していた。

  初参加の松森木工所(滝沢市)は、ビッグルーフ滝沢の休憩所などに設置されているリンゴ木箱をモチーフにしたオリジナル家具「HaaaL(ハール)」を紹介。松森政仁社長は「昨年できたばかりの新ブランド。手作り感を残したデザインに県内外のハウスメーカーや工務店が興味を示してくれた。ここで作れた接点を今後の販売に生かす」と手応えを感じていた。

  4月に岩手山焼走り国際交流村の指定管理者となった昨年創業の宿かり屋ドットコム(八幡平市)も初参加。澤口毅彦支配人は「八幡平温泉郷かいわいの空き別荘のリノベーション事業や、馬事文化を取り入れた観光事業など、企画進行中の事業を大手旅行会社にアピールできた。実施後の営業展開につなげる」と話していた。

  約10年ぶりに出展した家庭・工業用刃物製造、研磨の吉田研磨工業(盛岡市)は、ドイツ製の最新研磨機を使った高精度の製品を来場者にアピール。北田晴美取締役は「個人、法人など販売先を選ばない製品。なるべく多くの人にアピールし、商品を全国に広げたい」と呼び込みを強めていた。

     
  都市部の百貨店・小売店などとの個別商談会  
 
都市部の百貨店・小売店などとの個別商談会
 

  出展者との個別商談会を終えた三越伊勢丹(東京都)法人外商事業部第1営業部の西住享マネージャーは、「岩手の品は高品質で地域性が見える品が多く、消費者に売り込みやすい。成分表示やパッケージ、見栄えに当社のノウハウを加えて強く売り出していきたい」と話していた。

  会場を巡っていた仙台ターミナルビルショッピングセンター事業本部(エスパル福島店)の三浦晃部長は「岩手の商品は製法へのこだわりが強く販売しやすい品がほとんどのため、商談では、その事業者の流通ネットワークに注目する。お客さまに負担をかけず商品を届けられる体制かを見る」と話していた。

  東北地区信用金庫協会の佐藤利久会長(=盛岡信用金庫理事長)は「今回は、東北地区27信用金庫の取り引き先341者が出展している。地場企業の事業成長は、東北全体の発展につながる。販路、ビジネスを広げる有効な機会にしてほしい」と期待を込めた。
(飯森歩)


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