盛岡タイムス Web News   2018年  1月  28日 (日)

       

■  入居予定者が意見出し合う 住環境や近所づきあい もりおか復興支援センター 内陸災害公営南青山アパートで


     
   建物やコミュニティーなどについて意見交換する南青山アパートの入居予定者ら  
   建物やコミュニティーなどについて意見交換する南青山アパートの入居予定者ら
 

 盛岡市南青山町と青山1丁目に建設される内陸災害公営住宅「県営南青山アパート」について、入居予定者と建設関係者らとの意見交換会(もりおか復興支援センター主催)が27日、盛岡市中ノ橋通のプラザおでってで開かれた。入居を予定する内陸避難者ら40人が参加。現時点で計画されている南青山アパートの部屋の間取り、集会所や敷地のゾーンニングなどの説明を聞くとともに、住みよい環境にする上でどういう課題解決を図るべきか、建物自体やコミュニティーの観点で意見を出し合った。

  南青山アパートは、2017年9月に仮入居予定者が決定し、18年夏ころから工事が始まり、19年12月の完成を予定する。UR都市機構の説明では、ペット可能なA棟52戸、一般のB棟66戸の計118戸を整備。間取り別では、2DK85戸、3DK29戸、4DK4戸を予定し、A棟、B棟の間に集会所も整備される計画となっている。

  意見交換では、入居予定者らが8班に分かれて▽住居スペース▽集会所▽周辺環境▽ご近所付き合い―の四つのテーマで、要望や質問事項、課題などを出し合った。建物や施設関係では、風呂の追い炊き機能、駐車場のスペース確保、線路が近いことから防音や振動を心配する意見が出された。沿岸では集会所を葬儀などに使用するケースもあることから対応してもらえるか、除雪が心配など、内陸に住むからこその心配事もあった。

  コミュニティーの関係では、友人同士が近くに入居可能か、庭造りなどを通してアパートの住民だけでなく周辺の地域の人とも一緒に交流できる機会を設けてほしい、もともと住んでいる人とうまくいくような橋渡し役が必要、仕事を持つ人も入れるような自由度の高い町内会・自治会にしてほしいなどの意見が出た。

  釜石市で被災し、現在は盛岡市在住の上田勝彦さん(62)、妙子さん(59)夫妻は「自分の意見もある程度言えたし、間取りも初めて見ることができたので良かった。一緒に入居予定の方とも話せ、親切で安心した。具合が悪いときとかに声を掛けたりできる関係がつくっていければ」と情報を入手し、安堵(あんど)していた。一方、現在は職場から近いが「(南青山アパートからだと)冬場は車で1時間半くらい掛かるようになるので、それが一番の不安」とも話した。

  大槌町で被災し、遠野市の仮設住宅で生活する母親の代理で出席した佐藤まり子さん(55)は「だいたい、いつ頃、どんなふうにという日程が見えてきた。母も不安がっていたので、形が見えるようになってきて少し明るい兆し。同じ境遇の方が周りにいるのも心強い。きょう聞いた細かいことを母に伝えたい」と入居までの道のりが見えてきたことを喜んだ。

  同センターの金野万里センター長は「皆さん自分の住まいという部分に意識が向くのは当然だが、きょうは全体を見て配慮のある意見が多かった。今後はその意見をできるだけ建物や周辺環境に反映してもらえるよう県にお願いし、それを生かしていく支援をしたい。半年や1年ではなく、少し長期に支援していく形を考え、広く地域を巻き込んでいければ。私たちも地域活動について少しずつ勉強し、町内会長などとも話し合いをしていきたい」と話した。


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