盛岡タイムス Web News   2018年  2月  9日 (金)

       

■  紫波町に風力発電計画 電源開発 西部の山王海ダム東側 花巻市とまたぎ約900f想定


 卸電気事業者の電源開発(渡部肇史社長)=東京都=は、紫波町西部の山王海ダム東側における「(仮称)紫波・花巻風力発電事業」を計画している。花巻市にまたがる山地で、事業想定区域は約900f(うち同町約680f)。建設、発電開始時期は未定。同町では木質バイオマスの活用や太陽光発電の実績はあるが、同事業が実現すれば初の風力発電の取り組みとなる。発電機は14〜20基、発電所の最大出力は6万200`hを想定する。

  同社では、環境省の風況調査結果を基に、おおむね毎秒5・5b以上の地点がまとまった範囲である場所を選定。そこから、標高が低く周辺の集落に近い場所、山王海ダムの水域、傾斜20度以上の急峻地などを除いた。

  事業想定区域は同町では通称、新山地区と呼ばれる場所を含む。岩手ゴルフ倶楽部(同町土舘)が運営するゴルフ場や新山神社が区域内にあり、町内関係者とも協議を行っている。

  発電機1台の概要(予定)について、出力は3千〜4300`h。風で回転するブレードは3枚で、ブレード上端までの高さは125〜163b。

  8日、盛岡市内で行われた「県環境影響評価技術審査会」に提出された同社の計画段階環境配慮書によると、クリーンエネルギーの供給による環境保全への貢献、2市町の活性化への寄与が目的。また、同町の2016年度から20年度までの「紫波2100 2016環境・循環基本計画」の具体的事業に即するとしている。

  同社は葛巻町で03年12月から「グリーンパワーくずまき風力発電所」(出力2万1千`h)として県内で発電事業を開始し、現在、同町内で2カ所目の発電所を建設中。紫波町、花巻市における計画が実現すれば、同社では県内3カ所目の風力発電事業となる。

  同社風力事業推進室の松田修和課長は「計画実現に向けて段階を踏み、進めていきたい」と話した。


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