盛岡タイムス Web News   2018年   2月  24日 (土)

       

■ 〈体感思観〉 編集局 山下浩平 苦手意識で損すること


 連日、平昌五輪の話題に沸いている。国際大会で、国内の選手が活躍している種目は今後の流行、競技人口の増加が期待できる。多くの種目で日本人選手の活躍が伝えられているが、記者個人としてはカーリングをよく観戦した。今大会まで知識は皆無であり、地味、つまらないスポーツとさえ思っていたが、たまたまテレビ観戦した中でルールが徐々に分かり、各チームの戦術が理解でき、その競技の面白さに気付いた。

  知ること、あるいは知るために努力することは、物事の本質を理解し、その面白さに気が付くことにつながると考える。逆に、知識を持っていないことには、偏見で判断しがちだ。「知らないから怖い」「知らないから触れたくない」。テストを前に、対策をしていない学生の心境に近いものがあるだろう。

  先日、紫波町の赤石公民館で行われた茶会の取材をした。同公民館の子ども茶道教室に参加している児童がお点前を披露し、来場者に茶を振る舞った。主催者に誘われ、記者も席に着き、茶を頂いた。教室の指導者に習う中で、一つ一つの動作に客側、客をもてなす亭主側の双方向への礼儀が詰まっていることを知った。

  また、茶室には花を生け季節感を出すことや、掛け軸の意味など、日本で古くからたしなまれてきた伝統、文化としての奥深さに触れ、初めて茶道に興味を持った。今後、本格的にやるかどうかは別として。

  理解を深めることで、その対象の嫌な部分が見えてくる場合もある。ただ、大して知りもせず、秘められた面白さや魅力を理解しないまま物事を判断することは、非常にもったいないことだと感じた。

  苦手意識なんてものも案外、その対象について断片的、ごく限られた知識しか持たないことが原因な場合も少なくないだろう。苦手な仕事、人…。もう少し知ろうとすれば、克服できると信じたい。
 


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