盛岡タイムス Web News   2018年   3月  18日 (日)

       

■ 紫波町立日詰小 先進モデル授業を評価 ELEC英語教育賞(理事長賞)に 意欲高める手法に着眼

     
  モジュール活動で、映像に合わせた単語や表現を声に出す児童ら  
  モジュール活動で、映像に合わせた単語や表現を声に出す児童ら
 


 紫波町立日詰小(伊東雅美校長、児童431人)は、一般財団法人英語教育協議会(ELEC)=草原克豪理事長=主催の第3回ELEC英語教育賞の理事長賞を受賞した。同教育賞は全国の小中高校の優れた実践的な取り組みをたたえるもの。同校では2014年から通常授業に加え朝学習の時間を使い、授業と連動した英語活動を展開。コミュニケーションに主眼を置いた評価方法の導入など、小学校教育で外国語活動のモデルとなる先進性が認められた。17日に東京都内で授与式が行われた。

 同校の取り組み「コミュニケーション能力を身に付けた次代を担う人材の育成」では、課題の「5、6年生の進級・進学に伴う学習意欲の陰り」に着目。
@カリキュラム・マネジメントA中学年の教材等の再検討Bさまざまな評価方法の実践及び評価の観点の再吟味−の3点で具体的な取り組みを推進した。

  @では5、6年生の週2コマ(1コマ45分)の授業のうち、1コマ分を15分3回に分割。水、木、金曜の午前8時15分からの朝学習で「モジュール活動」を展開した。45分授業の予習、復習が主。通常の授業とモジュール活動を連動させ、学習効果の向上を図った。

  Bでは試験の評価方法で、児童が学級担任や外国語指導助手と英語で対話を行う。形式にこだわった試験ではなく、一般的に行われる自然な会話を意識。児童らは学習した英単語や表現方法を使うが、若干誤っていても、コミュニケーションが図れたかで判断する。

  また、試験の再挑戦の機会も保障。評価の基準も事前に説明してから行うなど、子どもたちが納得して授業や試験に取り組める仕組みを確立している。

  伊東校長は「例えば好きな教科を聞いて児童が答えられなかったとき、教員は教科をいくつか例示し、助け舟を出す。これが会話として普通。コミュニケーションに主眼を置いた授業で、子どもたちが楽しみながら取り組めることが大切で、それにより英語力が磨き上げられる」と話した。

  同法人では1966年からELEC賞を設け、中学、高校の英語教育の実践記録や研究論文を表彰。15年度からELEC英語教育賞と改め、優れた取り組みをしている小中高校を対象としている。


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