盛岡タイムス Web News   2018年   4月  21日 (土)

       

■ 〈体感思観〉 編集局 相原礼以奈 ペットとの暮らしに学ぶ


 今月から、毎週日曜掲載のペット紹介コーナー「うちの子モフのこ」が始まった。ご登場いただけるペットさんは現在、大募集中。家族の一員であるペットさんについて気軽にお話しいただき、個性豊かな「うちの子」の魅力をご紹介できればと考えています。

  私自身も帰省すると実家の猫おじゅう(雌5歳)に癒やされている動物好き。しかし取材に伺うと、ペットたちが予想以上に飼い主さんの言葉や行動を理解していることに驚く。理解した上で気を引こうとしたり、甘えたり、ご飯をねだったり。飼い主さんたちはそうした様子にあきれながらも、わが子に病気やストレスがないよう気を配り、一緒の生活を楽しんでいる。

  1月に盛岡市菜園の猫カフェもりねこで行われた「親子で楽しむねこ教室」を取材した際、普段の活動について「猫は動物なので、自分で体の不調を伝えることができない。体調の小さな変化をチェックして、病気が悪化しないよう気を付けている」と伺った。同じ言葉を持たない動物と生きていくためには、思いやり、目を配るということが不可欠だ。

  人が動物と付き合う上で大切なことを改めて知る中で、ふと思い出したのは、新人時代に取材した劇作家・平田オリザさんの講演だった。テーマは人間関係。人同士の関係でも分かり合えないことが前提にあるという内容で、言葉はコミュニケーション手段のごく一部であると考えさせられた。

  言葉が通じても分かり合えない場合はあるが、言葉はなくとも気持ちを通わせ、絆を作ることもできる。ペットの飼い主さんに共通しているのは、自分と違う相手の事情を理解しながら、温かな目で見て接していること。関係を築くという点で、人と動物の違いはあれど、学ぶことは多いなと感じている。 
 


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