盛岡タイムス Web News   2018年   4月  28日 (土)

       

■  「盛岡ワイナリー」構想始動 河東地区地元企業ネットワークブドウ苗4品種植栽


     
  遊休地をブドウ畑に。協力して植栽作業に励む(吉田さん提供)=14日  
  遊休地をブドウ畑に。協力して植栽作業に励む(吉田さん提供)=14日
 

 盛岡市の河東地区(手代森、黒川、乙部、大ケ生)の地元企業約40社で組織する河東地区地元企業ネットワーク(吉田ひさ子世話人)は、遊休地にブドウを植え、ワインを醸造する「盛岡ワイナリー」構想を進めている。紫波町や仙台市、首都圏のワイナリーを視察して研究を重ね今月、ブドウの苗の植栽を始めた。付加価値の高い盛岡産ワインを生み出し、将来的には、障害者の就労の場や観光拠点としても活用していきたいと夢を膨らませる。

  河東地区地元企業ネットワークは「地域が元気にならなければ企業の発展はない」と2009年4月に発足。地域課題を学び合う中で、耕作されていない農地の急増に危機感を覚え、ワイン生産に挑む構想を立ち上げた。

  河東地区はリンゴを中心に果樹栽培が盛ん。ワイン生産が盛んな紫波町や花巻市大迫町に隣接し、土壌はブドウ栽培にも適しているという。今春は、リンゴ畑や牧草地だった遊休地4カ所(計105e)を借り受け、マスカットベリー、ナイアガラなど寒さに強い4品種237本を植栽。来年度は、ほ場も1、2カ所増やし2200本を植栽する予定だ。14日と16日に行われた植栽作業には、ネットワーク会員企業6社から計10人が参加した。

     
   
   ブドウ苗に夢を託す河東地区地元企業ネットワークのメンバー(吉田さん提供)=14日
 


  計画では2年後に、ネットワーク会員有志を発起人として農業法人を設立。2022年秋の醸造所建設を目指す。それまで、収穫したブドウの試験醸造や販路開拓などの準備を進める。

  ブドウ畑の手入れは、吉田世話人(58)の長女の千尋さん(27)が中心になって取り組む。千尋さんは昨年度、紫波フルーツパークで1年間研修。県立農業大学校にも通い、作業の基礎を学んだ。「初心者なので全体のスケジュール管理が難しいが、作業は楽しい。ワインが醸造できるようになるまで、苗をしっかり守らなければ」と気を引き締める。

  地域の高齢者や若者、障害者が共に働くワイナリーを構想しており「一緒に勉強しながら成長していきたい」と語る。

  吉田世話人は「身近で食の安全にも配慮した地元産ワインを造りたい。ここに足を止めてもらえるワイナリーができれば、リンゴ園など地域の他の財産を紹介できるチャンスも広がる」と意欲を燃やす。


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