盛岡タイムス Web News   2018年   7月  22日 (日)

       

■ ズッキーニPR本格化 矢巾町 地元学び塾で収穫や料理 飲食17店でフェア 新たな名産へ官民手携え

     
  地元学び塾でズッキーニの収穫を体験した参加者ら  
 
地元学び塾でズッキーニの収穫を体験した参加者ら
 


 矢巾町では、東北最大のズッキーニ産地として、生産と活用に関する取り組みを本格化させている。21日、町主催で地場産品をテーマとした初企画「地元学び塾」が行われ、町内の生産団体と協力した収穫体験や料理教室を実施。また、旬の味を楽しんでもらうため、31日まで町内の17飲食店が特別メニューを提供する「ズッキーニフェア」も行われている。地元への浸透を図り、町の新たな名産として周知させようと、官民が手を携えて事業を進める。

地元学び塾には町民ら12人が参加。同町徳田地区の農事組合法人東農産(宮竹志代表理事)が協力し、同町東徳田地内にある同法人のズッキーニ畑で、組合員に特徴や収穫の仕方を教わりながら、収穫した。その後、矢幅駅東側のやはぱーく内キッチンスタジオに移動して生産者お薦めの豚ばら肉を使った肉巻き、浅漬けの2種類を調理し、地元のおいしさに舌鼓を打った。

  参加した同町西徳田の中村洋子さん(50)は「収穫は初めてで、新鮮なズッキーニの味、さまざま種類があることを知ることができた。きょうの調理も簡単で作りやすく、子どもも食べやすいのでは」と話していた。

  関係者によると、同町の栽培面積は17fで、岩手中央農協管内で5〜6割のシェアを持つ。うち、同法人では7fで生産。北上川堤防に近い場所は水はけが良く栽培適地の一方、水害を受けやすい地域。自然災害に苦しめられつつも、生産体制を確立してきた。

  今年も長雨はあったが7月以降の生育は順調で、宮組合長(67)は「今年の出来は期待できる」と話す。

  同農協が管内で栽培を呼び掛けた頃から取り組み、今年で5年目を迎えた。法人では米、小麦とともに重要な生産品目。販売高は野菜では最大で、理由は収益性の高さ。米、同じく夏に旬を迎えるキュウリなどと比較すると病気に強く、農薬散布を抑えられることなどが要因だ。

  地元に密着した、広報活動の必要性を以前から指摘していた宮組合長。「盛岡でおいしさを伝える会食イベントは行われていたが、実際に家庭では作れないような内容。今回のように地元で、町の人に参加してもらうことが必要だったので、喜んで協力した。地元に知れ渡ることで、農家のやりがいにもつながる」と話した。

  ■ズッキーニフェア
     
  味の味橋屋で提供しているズッキーニラタトゥイユ  
  味の味橋屋で提供しているズッキーニラタトゥイユ  

  町内17店舗が参加するフェアでは、アヒージョやピザ、天ぷらなど各店がそれぞれ、特徴的なメニューを用意している。うち、同駅東口の味の味橋屋(佐々木広之店主)では、名物の大判焼きの中にトマトベースのあんとズッキーニの輪切りを入れた「ズッキーニラタトゥイユ」(税込120円)を販売中。高校生を中心に人気上昇中という。

  フェアに合わせて、初めてズッキーニを使用した佐々木店主は「ズッキーニはくせはないが食感が良く、火を入れても水分が出ないので飲食店としても使いやすい。反応をみながら、毎年夏の定番メニューにできれば」と可能性を見いだす。

  ズッキーニフェアの参加店舗一覧が掲載された「参加店舗食べ歩きMAP」は町役場、やはぱーくなどに設置している。

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