盛岡タイムス Web News   2018年   8月  5日 (日)

       

■ 北上川フェスタ 水都の機運スイスイ 舟っこ運行する会 「もりおか丸」進水 気仙大工が建造

     
  進水式を終え、「もりおか丸」が初運航  
 
進水式を終え、「もりおか丸」が初運航
 


  第2回北上川フェスタIN MORIOKAが4日、盛岡市の北上川周辺で開かれた。盛岡地区かわまちづくり(舟運)実行委員会の主催。北上川に舟っこを運航する盛岡の会(村井軍一会長)が気仙舟大工の匠に依頼して製作した木造船「もりおか丸」の進水式をはじめ、ゴムボート体験学習周遊や舟運の歴史をたどるまち歩きも繰り広げられ、川を生かしたまちづくりの機運を高めた。

 同フェスタは、かつて盛んだった盛岡の舟運文化を観光や地域振興に生かしていこうと、岩手河川国道事務所や盛岡市、まちづくり団体、地元商店街、町内会などが連携し昨年から始めた。完成した「もりおか丸」は、藩政時代、北上川の舟運が盛んだった頃の平舟をイメージした木造船で全長7・3b、幅1・5b、12人乗り。20馬力の船外機が取り付けられている。

  北上川の旭橋上流右岸で開かれた進水式には関係者約100人が参加。もりおか町家物語館に展示する小型木造船「ひめかみ」(全長3・3b、幅87a)と合わせて、運航の無事を祈る神事が行われた。

  村井会長は「盛岡は舟運で栄えたまち。築城から400年後の現代に生きるわれわれが、川を生かしたまちづくりを進めるのは一つの任務でもある。夢を一つでも二つでもかなえていきたい」とあいさつした。

  この後、もりおか丸は、クレーンでつり上げられ、北上川へ。谷藤裕明市長や集まった市民らも乗船して、川からのまちの景色や水面を流れる爽快な風を楽しんだ。

  休暇を利用して家族で盛岡を訪れた東京都多摩市の小学6年生宗村和奏さん(11)は「舟の上は涼しかった」と笑顔。父親の将之さん(40)も「盛岡は三つの川が交わる珍しい土地と聞いた。特徴をまちづくりに生かしていくのはとても良いことだと思う」と体験を楽しんだ様子だった。

  もりおか丸を製作した陸前高田市広田町の気仙舟大工・村上央さん(75)は「太平洋に浮かぶ舟は作ってきたが、まさか北上川に浮かぶ舟を作ることになるとは。自分なりに満足している。ぜひ有効に活用してほしい」と期待した。

  午後からは、NPO法人盛岡まち並み塾が主催し、鉈屋町、大慈寺町かいわいで舟運の歴史をたどる、まち歩きを開催。市民ら約20人が、舟運によって栄えた徳清倉庫や新山舟橋跡、明治橋際の御蔵などを見学した。徳清倉庫の佐藤重昭社長(58)は「盛岡の歴史を伝える建物として公開し、活用する機会を広げていきたい」と語った。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします