盛岡タイムス Web News   2018年   12月  28日 (金)

       

■  認知症予防へリーチ 菜園女性健康麻雀の会 平均75歳 おしゃべり対局ぼけ防止


     
  楽しく真剣に麻雀卓に向かう女性たち  
 
楽しく真剣に麻雀卓に向かう女性たち
 

 お茶と菓子とともに楽しむ女性限定の「賭けない、飲まない、吸わない」の健康麻雀(マージャン)が、毎週月曜、木曜の日中に盛岡市菜園2丁目の玉川ビルの一室で行われている。集まるのは、菜園女性健康麻雀の会(会員30人)メンバー。老眼で麻雀牌(ぱい)の見間違いがしばしばおこる平均年齢75歳、最高齢82歳のサークルだ。前田清子代表(77)は「女性同士でおしゃべりしながら、作戦を立てて手先を動かす。運も実力のうちの楽しい認知症予防策」と入会者を歓迎する。

  活動の始まりは2年前、元代表の山口良子事務局長(70)が、近所の77歳女性から「麻雀を老人ホーム入所後の娯楽にしたい」と相談を受けたことから。菜園地区に公民館や高齢者施設がなかったため、山口さんの姉玉川隆子さん(80)の会社事務所の一室で活動をスタートした。「女性限定」を売りに、口コミや誘いでメンバーを増やし、今春正式に会を発足させた。

  「勝負ごとに熱中しやすい男性が入ると女性がひいてしまう。ここは、女性同士で和気あいあいとおしゃべりしながらゲームに興じられる」と山口さんは魅力を語る。そのため会場は「ポン」「リーチ」といった宣言以外のおしゃべりで、いつもわいわいにぎやか。とはいえ真剣勝負のため、「対局中は人に優しく、自分に厳しく」をルールの一つとし、勝ちたい一心で相手を急かしたり、責めたりすることは禁止する。

  対戦時間は、正午から午後4時までという長丁場。そのため、必ず午後2時に全員で盛岡弁のラジオ体操をし、エコノミークラス症候群を防ぐ。対戦で使う牌の大きさは、一般的な牌の1・5倍。こうした高齢者への配慮も魅力の一つだ。

  健康麻雀は「頭脳のスポーツ」と言われ、認知症予防策として注目されている。手持ちの牌の組み合わせで作る「役」と呼ばれるパターンが多数あることから、配られた牌から勝てる役を導き出す思考力、対戦相手の表情や捨てる牌から戦略を推測する洞察力、などが求められる。牌を混ぜる・数える・並べるなどで手先を使うことや、配られた牌が勝敗を決める「偶然の幸運」も、脳への良い刺激になるという。

  麻雀の魅力にはまる人は多く、同サークルメンバーは全員がほぼ毎週欠かさず通っている。「デイサービス以外のよりどころができた」、「日常に張り合いができた」などの声が多く、心身の健康・仲間・生きがい作りになることから、ゆくゆくは高齢者施設での講習も計画している。

  1年半通っている同市大館町の細田キミエさん(62)は「まったくの未経験者だったのに虜(とりこ)になってしまった。勝っても財布の中身は変わらないのに、つい紐がゆるんで夕飯を豪勢にしてしまう」と笑い、「家事や運転をする時、周囲の状況を確認しながら先を読んで動く癖がついた。日常に生かせる頭の体操になっている」と効能を語った。

  前田代表は「将棋や囲碁と違い、運も大切。必ずベテランが勝つ訳ではないのが面白さ。どんな人でも楽しめるので気軽に参加を」と呼び掛けた。

  会場は、MOSSビル隣りの「玉川ビル」(同市菜園2の5の13)5階。時間は、正午から夕飯支度前の午後4時まで。参加費1回500円。親睦のために麻雀大会、食事会などを不定期で開催する。問い合わせは山口事務局長(携帯080―5557―1163)まで。


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